Excel変換ツール(GeneXusJapan社)


2020年2月25日にGeneXusJapan社より「Excel変換ツール」がリリースされ、ようやく試してみました。

GeneXus Japan 製品ダウンロード


概要

・Excelに記述したトランザクション定義、サブタイプグループ定義、SDT定義を読み込み、
 GeneXusでインポート可能なXML形式に変換して出力する
・トランザクション定義では「項目属性」と「ドメイン」も合わせて変換され、「式」も「AutoNumber」も
「ContextualTitle」も定義可能

使い方のイメージ

・「トランザクション定義」のExcelファイル、「サブタイプグループ定義」のExcelファイル、
「SDT定義」のExcelファイルを用意する
・コマンドプロンプトを使って、ExcelファイルからXMLファイルを生成する
・GeneXusのインポートでXMLファイルを指定して取込

※詳細はツールに同梱されている「ExcelToGXご利用方法.xlsx」「コマンドプロンプトサンプル.txt」を確認ください




これまでExcelなどで定義した設計情報をGeneXusに取り込むというのは、各代理店が個別に行っていたり、有償で公開されていたりという形でしたが、正式版がメーカーから公開されたのは嬉しいです。
是非、これからもバージョンアップを行って頂きたいものです。


使い方のイメージが掴みづらかったのですが、わかれば特に問題はなく、
感想としては現時点ではギリギリ最低限の機能までかな、という所です。




注意点と今後への期待


①現在はトランザクション定義の初回取込としての機能となっており、
 GeneXus側でトランザクションを修正した場合に、再度ツールからのXMLを取り込むと、
 GeneXus側で行った修正が元に戻る(初期化)される形となります。
 
 プロジェクトが進む中では取り込んだ後に定義するプロパティやRulesもありますし、
 GeneXus→Excelへの逆変換機能が欲しい所ですね。


②ドメインについてはトランザクション定義Excelから自動的に作成されるのは良いです。
 ただ、定数としてのEnumValueは定義できないようですので、EnumValueが定義出来るようになると良いです。
 実際のプロジェクトではEnumValueによる定義はよく使いますので。


③1オブジェクトが1Excelファイルに紐づく形となっている。
 トランザクション定義でいうと1Excel内の別シートに定義を作ることは出来ず、
 シート名は必ず「定義シート」とする必要がある

 実際のプロジェクトですと、トランザクション定義(テーブル定義)は、ある程度まとめた形で1Excelファイルに
 複数シート定義する場合もあると思いますので、どちらの形でも対応出来ると良いですね。


④Excelのフォーマットを多少でも調整できるようにしたいですね。
 設計書と兼用として扱うものになりますので、プロジェクト名やシステム名、改ページ制御などの体裁を
 ある程度整えたい所です。


大体こんなところでしょうか。
最初にGeneXusにトランザクションの定義を行うのが割と手間ですので、
現時点でも使えるものではあると思いますが、出来れば上記の4つ、
最低でも①と②が欲しいですね。今後に期待したいと思います。







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