Tomcatの設定5:メモリ調整と起動モード

Tomcatで運用する場合で、いくつか考慮した方が良い設定・情報を記載します。



Tomcatのデフォルトでは初期メモリが128MB、最大が256MBとなっています。
市販のパソコンでもメモリは4GBや8GBは有りますので、初期値は非常に小さいです。

Linuxの場合は、Tomcatの起動オプションで、設定してください。
WindowsのTomcatの場合は設定コンソールから設定します。


サーバーのスペックや構成に合わせて必ず調整した方が良いものは以下の内容になります。

1.メモリ(ヒープ領域)

-Xms :Initial memory pool
-Xmx :Maximum memory pool

Tomcat起動時に初期メモリが確保され、不足したら拡張を繰り返す形となります。(最大値まで)

個人的にはどうせ拡張するのであれば、初期メモリの時点である程度確保しておいた方が良いと考えてます。
その方が拡張の際の処理動作コストも軽減されますので。

どの位の設定が良いのかは一概には言えず、
私の経験則からの例ですが、総メモリが8GBで、TomcatとPostgreSQLが同居したサーバーの場合であれば、初期2GB、最大3GB位の設定にしますね。



2.起動モード

Tomcatには起動モードが2種類あり、「クライアントモード」と「サーバモード」があります。

<クライアントモード>
起動時間を短縮し、メモリサイズを縮小するように調整されている。
起動時に「-client」オプションを付けて実行する。

<サーバーモード>
プログラム実行速度が最大になるように設計されている。
起動時に「-server」オプションを付けて実行する。

運用時にはサーバーモードで動作させるようにしましょう。



3.メモリ(Permanent領域)

-XX:PermSize ・・・ Permanent 領域の初期値

こちらは運用中の影響ではなく、Tomcatが起動できるかどうかという設定です。
プログラムが大量にある場合、Tomcat起動時にロードしきれずにエラーになったり、
起動が遅かったりしますので、その際には拡張した方が良いです。

サーバーモードの初期値は64MBです。
システムの規模がそこそこあるようであれば、ある程度は拡張した方が良いかと思います。

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